「理系への数学的航空戦線-The Imaginary World-」は数学をテーマにしたシューティングゲームですので数学的な小ネタがいろいろと入っています。
今作はThe Imaginary Worldというサブタイトルから察してもらえるかもれませんが、複素数らへんに着目して数学者を選びました。
複素平面っつたらガウスさんですよね。そんでなんかとりあえずヒルベルトさんが好きだったのでこう、出しました。ちなみにガウスさんとヒルベルトさんはリーマン予想という問題にいろいろ関わっています。
ヒルベルトさんはもうリーマン予想の証明が気になり過ぎて「私が500年の眠りについたとすると、眠りから目覚めたときの第一声は"誰がリーマン予想を証明したか"になるだろう」みたいなことを言っていたらしいです。ヒルベルトさんは19世紀の終わりに「ヒルベルトの23の問題」という数学にとって重要でかつその当時未解決な問題を提示しました。そのうちの第8の問題がリーマン予想でした。
リーマン予想と言えば素数の重要な性質を解き明かす数学の予想です。
リーマン予想の起源を辿ってみると、ガウスさんが出てくるんです、たぶん。ガウスさんは素数定理という素数に関する重要な定理を提唱しました。なんか忘れたんですけどその流れを汲んだり汲まなかったりでリーマンさんがリーマン予想を提唱したのでした。たしかリーマンさん(生徒)はガウスさん(先生)に大学とかで出会っていたと思います。
そしてそして、素数といったらユークリッドさんですね。ユークリッドさんといったらユークリッド幾何学かもしれませんが、素数が無限に存在することを証明したのはユークリッドさんです。古代ギリシャの数学はすごいのです。
まあ、そんな感じでこの3人をチョイスしました。
・1面の中ボスについて
なんだこのオ○リンみたいなやつはと思った方もいると思います。
これは、いつ頃だったかは忘れましたが、エンリコ・ボンビエリさんという数学者がエイプリルフールに「リーマン予想を若い物理学者が解いた」という嘘のメールを数学者仲間に送って大混乱した、というお話からきています。つまり、こいつが空想上の若い物理学者です。
・ヒルベルトについて
第一形態のヒルベルトさんの動きは「ヒルベルトステップ」と勝手に命名しましたが、ヒルベルト曲線というフラクタル図形を参考にしています。
・ピタゴラスについて
古代ギリシャということでご登場願いました。「ひみつー」というのはピタゴラス教団が徹底的な秘密主義だったとかなんとかいう史実からです。
・ユークリッドについて
ユークリッドさんのとても重要な著書「原論」に書かれている第五公準が、かの有名な平行線がうんたらかんたらというやつですね。
・ガウスについて
ガウスさんは若い頃に正17角形の作図方法を見つけたんです、すごいです。あと、最後の技である「ガウスフィールド」ですが、これは複素平面におけるガウス素数がある場所に弾が現れるという技になっています。もし初見の方だったとしてもガウス素数の位置を覚えていればきっと避けられたと思います!!!!(無理)
そんなこんなで、他にもなんかあったかもしれませんが、これが仕込んだ小ネタ達になります。(ああ疲れた)
さあ、勉強しよう。
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