【冬コミ】 告知します!! 【C83】

Posted by chloro2236 on 30.2012 私は女優になりたいの 0 comments 0 trackback
冬コミ3日目

東V-22bにて「私は女優になりたいの」を販売します。


壁紙1

IMG_0001_NEW.jpg


↑みたいな感じのポスターが目印です。

ジャンル ついていけない系カオスで不思議なノベルゲーム

価格   1000円

フルボイス仕様!! ←これがすごく大変だった。
劇中で使われている6曲くらいの歌モノ曲はサウンドギャラリーで全て聞くことができます。
CGや動画も多数使われています。
ディスク名にはシリアルナンバーが入っています。 ←地味に大変だった。
おまけに数学歴史探訪型STG「理系への数学的航空戦線」まで入っています!!!
普通はこのような仕様では全く元はとれないのですが、我がサークル独自のルートで人材を集めた結果普通に元はとれそうにありません。

――つまりお買い得!!!

本当にこの規模では普通あり得ないくらいにコンテンツがぎゅっと詰まった作品になっております。
というわけで冬コミに足をお運びになった際はぜひとも我々のブースにお立ち寄り下さい。
今まで体験したことのない浮遊感があなたを待っています。

それではお身体にお気をつけて!!

私は女優になりたいの 最終話

Posted by chloro2236 on 29.2012 私は女優になりたいの 0 comments 0 trackback
最終話をアップしました!!

http://www.nicovideo.jp/watch/sm19703457

最終話はグラフィックに力が入っている感があります。なんたって最終話ですから。


どうでしょうか、クロロの第一作目でした。
実はもう既に次の企画も始動しているんですよね……その辺の詳細は元旦あたりに!
それでは会う人は冬コミで会いましょう!!!

私は女優になりたいの 第5話

Posted by chloro2236 on 26.2012 私は女優になりたいの 0 comments 0 trackback
第伍話をアップしました!!

http://www.nicovideo.jp/watch/sm19679077

さてさて、四話からわけが分からなくなって伍話でまた話がおかしくなっていきます。
最終話も近日公開予定ですのでよろしくお願いします。

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あかほん! 第16話「マーク模試1200点」

Posted by chloro2236 on 25.2012 あかほん! 0 comments 0 trackback
※大人の事情で時系列が前後していますが許して下さい。


――4月21日(火)
――
教室
――

マーク模試がありました。

シキネ「ふおお……」

 受けた科目は国語、数学、化学、物理、地理、英語(リスニングなし)。
 今、自己採点の真っ最中だ。

シキネ「ふおお……すげえ……」

白石「お前どうだった?」(真顔)

シキネ「すごい点数取った!!」

[四月 マーク模試 シキネ]

 国語        55点
 現代文       38点
 古文・漢文     17点

 数学ⅠA       70点
 数学ⅡB       59点

 化学        64点
 物理        69点

 地理        57点

 英語        126点

 合計        500点

シキネ「ほら、合計500点! ぴったり500点取った!」

白石「ふふふ……」(真顔)

シキネ「なんだ……その不敵な笑みは……」

白石「これを見るがいい」(真顔)

[四月 マーク模試 白石]

 国語        134点
 現代文       67点
 古文・漢文     67点

 数学ⅠA       66点
 数学ⅡB       67点

 化学        67点
 物理        67点

 地理        66点

 英語        133点

 合計        600点

シキネ「すげえ! ちょうど100点ほど違う!」

白石「ぴったり600点だぜ」(真顔)

シキネ「えー、でも500点の方がキリいいじゃん。そういう意味ではセンター700点分くらいの価値はあると思うけど」

白石「お前知らないの、古代のほら、シュメール的な……よく知らんけど昔の人は六十進法を使っていたんだぜ」(真顔)

シキネ「あ、知っている! なんかあの古代の……古代のやつだろ!?」

白石「そうだ。だから600点だって650点分くらいの価値がある。だから合計1250点だ」(真顔)

シキネ「1200点……くそう、一歩及ばなかったぜ……」

白石「ははは」(真顔)

シキネ「でもなんだっけ、シュメール的なやつ」

白石「彩里に聞いてみろよ」(真顔)

――彩里さーん!

シオ「はあい」(笑顔[閉眼])

シキネ「シュメール的なやつってなんだっけ?」

シオ「ええと……バビロニアとかじゃなかったかな……えへへ、うろ覚えなんだけど」(苦笑)

白石「まあ、とりあえず六十進法はあったんだよな」(真顔)

シオ「うん。時計が六十進法なのもその名残なんだよね」(笑顔[閉眼])

シキネ「シュメール!」

白石「バビロニア!」(真顔)

シオ「でも……」(悲しみ)

シオ「……六十進法だと600は別にキリよく表せないよ……?」(悲しみ)

シキネ「デカルト……」

白石「ベーコン……」(真顔)

 これで1200対600のダブルスコアで俺が逆転勝利する形となった。

白石「ベーコン……」(真顔)

 いくらこいつが俺の好敵手だとはいえ、見ていて痛々しいものがあった……。

シキネ「そういや、彩里さんは模試どうだった?」

シオ「こんな感じだったよ」(笑顔[開眼])

[四月 マーク模試 シオ]

 国語        171点
 現代文       91点
 古文・漢文     80点

 数学ⅠA      100点
 数学ⅡB      100点

 化学        100点
 物理        100点

 日本史       94点

 英語        196点

 合計        861点


白石「拝ませて下さい」(真顔)

シオ「いいよ」(笑顔[閉眼])

シキネ「触らせて下さい」

シオ「嫌だよ」(苦笑)

 なんだこれ、めっちゃ頭いいじゃん! 彩里さん半端ねえ!

シオ「でも今回結構ケアレスミスが多かったんだよね」(苦笑)

シキネ「ふふふ、彩里さんケアレスミスは言い訳にならないんだよ?」

シオ「そうなんだよねー」(苦笑)

白石「なあ」(真顔)

シキネ「ん、どうした?」

白石「お前はケアレスミスにいつ気がつくんだ?」(真顔)

シキネ「どういうこと?」

白石「放課後までに……自分を省みてごらん」(真顔)

シキネ「う、うん……」

[放課後]
――
図書室
――

――死にたい。

 何がダブルスコアだ。何が「ケアレスミスは言い訳にならない」だ。なにちょっと模試の自己採点だからって調子に乗っちゃってんの? すごく恥ずかしい。

――いやでも、500点ってそこそこ取れたのかな……?

スウ「シキネ、模試どうだった?」(デフォ)

シキネ「スウは……?」

スウ「はい」(デフォ)

[四月 マーク模試 スウ]

 国語        167点
 現代文       90点
 古文・漢文     77点

 数学ⅠA      100点
 数学ⅡB      100点

 化学        100点
 物理        100点

 日本史       97点

 英語        200点

 合計        864点


シキネ「触らせて下さい」

スウ「え、ちょっとやめてよ……」(怪訝)

シオ「シキネくんなんですぐ触ろうとするの?」(苦笑)

シキネ「僕にも温もりが欲しくなるときがあるんです」

シオ「それは置いておいて、スウちゃんすごーい。負けちゃった」(笑顔[閉眼])

スウ「ほとんど同じ点数じゃん」(苦笑)

シオ「でも、英語が200点ってすごいよ」(笑顔[開眼])

スウ「そう、初めてとった。うん、これは嬉しかった」(笑顔)

シオ「私いつも大問一とか二で落としちゃうよー」(苦笑)

スウ「私もいつもはそうだよ? たまたま」(苦笑)

シオ「そっか。私数学とかでもやっちゃうんだよね」(苦笑)

スウ「そういえば今回の確率、最初びっくりしなかった?」(きょとん)

シオ「どんな問題だっけ?」(きょとん)

スウ「ほら、格子点があって」(デフォ)

シオ「ああ、思い出した! 最初幾何の問題かと思った」(笑顔[閉眼])

スウ「そうそう、グラフ理論みたいだった」(苦笑)

シオ「グラフ理論?」(きょとん)

スウ「グラフ理論っていうのは幾何学の分野のひとつで……」(デフォ)

シキネ「ハゲタカストップ!!」

 俺は二人がまたハゲタカ理系トークを始めてしまいそうだったのでダイビングクロスチョップで会話を邪魔することにした。

シオ「ひゃあ!?」(驚き)

スウ「ちょ、こっちくんな、触んな!」(驚き)

シキネ「で、ほら」

スウ「ほら?」(きょとん)

シキネ「ほら、ほらってば」

スウ「あ、そうだった点数聞いていたんだった」(苦笑)

――
――

シキネ「……というわけで、1200点でした」

スウ「……」(デフォ)

 スウが涼しい顔をしている。まあ、こんな点数だもんな。

スウ「……思ったよりもいいんじゃない?」(デフォ)

シキネ「そうなの?」

スウ「ね?」(デフォ)

シオ「たしかに。もっと100点台とかだと思っていた」(苦笑)

シキネ「ちょっと、流石にそれはないよ」

スウ「偏差値18」(じと)

シオ「奇跡の男だよね」(苦笑)

シキネ「たしかに。たしかによく頑張ったぞ俺」

スウ「私思うんだけどね、シキネってやっぱり馬鹿じゃないんだよ、きっと」(微笑)

シキネ「まじで?」

スウ「うん、馬鹿じゃないよ。だから頑張ろう、これからも」(笑顔)

シキネ「へへへ、おう」

スウ「よし、じゃあ早速復習していこうか」(笑顔)

――こんな感じでスウと四月のマーク模試の復習が始まった。

スウ「ここ、分母の有理化をするんだよ」(デフォ)

シキネ「え、どうやんの」

スウ「和と差の公式だよ、中学でやったでしょ?」(きょとん)

シキネ「え、どうやんの」

スウ「ちょ、それでよく70点も取れたね??」(焦り)

シキネ「てへへ」

 呆れながらも教えてくれるスウが嬉しかった。

コッコ「ごきげんよう」(デフォ)

シキネ「あ、コッコさん」

コッコ「今日の模試の復習かしら?」(デフォ)

スウ「そうそう。ダメダメなんだけどね」(苦笑)

コッコ「点数はどんな感じかしら?」(にやにや)

 俺はコッコさんにも点数を教えた。

シキネ「……というわけで1200点だったんだよ」

コッコ「500点ねえ……」(うーん)

スウ「でも、割とできているよね?」(苦笑)

シキネ「……てへへ」

シオ「だよね」(笑顔[閉眼])

コッコ「……」(うーん)

コッコ「ちょっとお二人さん、こっちに来てちょうだい」(うーん)

 お、コッコさんがスウと彩里さんを連れて奥の方に行ったぞ……苦虫を噛み潰したような顔をして。

――戻ってきた。

スウ「……」(悲壮)

シキネ「あれ?」

シオ「……」(悲壮)

シキネ「あれれ??」

コッコ「……結論から言うわね」(呆れ)



――こういうことらしい――
 結論から言えば四月のマーク模試で500点とかはダメダメの部類らしい。



シキネ「ど、どうしてダメなんだよっ!? キリ番なのに!」

スウ「出題範囲が狭いんだよ……」(悲壮)

シキネ「どどど、どうしてダメなんだよっ!? キリ番なんだよ!」

シオ「問題が簡単なんだって……」(悲壮)

コッコ「四月のマーク模試っていうのはたいていの場合とてもいい点数がとれるように出来ているのよ」(デフォ)

コッコ「だから……」(伏目)

コッコ「今回の点数がマーク模試の最高点、今後これよりも良い点数をとることはほとんど無い……と言っても過言ではないと思うわ」(真面目)

スウ「……」(悲壮)

シオ「……」(悲壮)

シキネ「うぇ……」

スウ「私たちもね……ヘコんでいるんだよ……」(悲壮)

シオ「なんだ受験って割となんとかなりそうじゃん……とか思っちゃったから……」(悲壮)

コッコ「まあでもあれよ、これから何もしなかったらっていう話ね」(デフォ)

コッコ「そしであれよ、今回の模試で実力をちゃんと発揮できなかったってこともあると思うわよ。テスト慣れとかあるからね」(デフォ)

シキネ「なんだ……じゃあ大丈夫か……」

スウ「……」(悲壮)

シオ「……」(悲壮)

コッコ「アナタには……今後確実に成績を伸ばして、かつ実力を試験で完全に発揮できるという自信があるわけね……」(伏目)

シキネ「自信じゃないよ……確信さ」

コッコ「いいわ……じゃあ私も一つ確信に基づいて言わせてもらうけどね……」(伏目)



コッコ「あなたは馬鹿よ」(悲壮)



シキネ「……」

シキネ「…………スウ」

スウ「こっちみんな」(呆れ)

コッコ「シキネが馬鹿な理由を説明していくわね……」(伏目)

 とても親切なコッコさんが俺を懇切丁寧にボコボコにしていくのはまた別の話。


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私は女優になりたいの 第4話

Posted by chloro2236 on 21.2012 私は女優になりたいの 0 comments 0 trackback
第四話をアップしました!!

http://www.nicovideo.jp/watch/sm19633120

そして4話ではいろいろ様々たくさんの方々からイラストを頂いたので、紹介します。

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umegrafixさん


e2.png

ずんずんさん


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ヨウさん


e5.jpg

Tabegoroさん


鏡(手前無し,粒あり)

我らがTerrainさん



協力していただいた皆さん本当にありがとうございました!!

そんなみなさんにご協力いただいたゲーム「私は女優になりたいの」は
三日目 東V-22b
にて販売しますので、どうかお間違え無くできるだけたくさんお買い求めください!
そうすれば次回作もきっと頑張れますので!!

【マヤ】世界滅亡ソング作ってみた【終末】

Posted by chloro2236 on 21.2012 もきね 0 comments 0 trackback
こんにちはもきねです。

今日世界が滅亡するということなので、世界滅亡ソングを作ってみました。
これを聞いて、今までの人生を振り返りながら滅亡しましょう。

もきね:メテオが降ってくる


ちなみにコミケ三日目(12月31日)に同人ゲーム「私は女優になりたいの」を販売しますのでどうかみなさんお立ち寄りくださいね。

http://www.youtube.com/watch?v=SwnxdQO1f_E&feature=plcp

PV

あかほん! 第15話「普遍的な偏見」

Posted by chloro2236 on 18.2012 あかほん! 0 comments 0 trackback
――5月7日(木)
――
教室
――

シオ「まずは、数学の証明っていうのが何をやっているのかを整理しよう!」(笑顔[閉眼])

シキネ「かゆいところに手が届く!」

――数学の証明でやっていること。
(1)「ああだったらいいなということ」を見つける。(予想の提起)
(2)「既にわかっていること」を持ってくる。(前提条件の整理)
(3)「こうだったらああなるというルール」に従って「既にわかっていること」を並べる。
これを繰り返した末に「ああだったらいいなということ」を導く。(ルールに従った推論と証明)

シオ「ちなみに、証明が成功したとき、”予想”は”定理”になるんだよ」(笑顔[閉眼])

シキネ「ごめん、さっぱりわからない」

シオ「まあ、そうだよね……」(苦笑)

シオ「それじゃ、具体的な例で確認してみよ?」(笑顔[開眼])

シキネ「かゆいところに手が届く!」

――数学の証明の例

(1)[予想の提起]
 yが整数のとき、y^2+2は5では割り切れない。(……と思う、だったらいいな)

(2)[前提条件の整理]
 ①yは整数である。
 ②一の位が0でも5でない整数は5で割り切れない。(当たり前)
 ③ある整数を二乗したときの一の位の数字は0,1,4,5,6,9のいずれかである。(当たり前……じゃないかも)
 (既にわかっていること)

(3)[ルールに従った推論と証明]
 ①、③よりy^2の一の位の数字が0,1,4,5,6,9のいずれかであるから、y^2+2の一の位の数字は1,2,3,6,7,8のいずれかになる。すなわちy^2+2の一の位の数は0でも5でもない。
 ②よりy^2+2は5で割り切れない。(導けた)

シオ「こんな感じかな」(笑顔[閉眼])

シキネ「かゆい!」

シオ「え」(きょとん)

シキネ「二カ所かゆい!」

シオ「二カ所わからないことがあるってことね」(苦笑)

シキネ「まず、ルールってなんですか」

シオ「そうだね、じゃあ、この部分」(デフォ)

①、③よりy^2の一の位の数字が0,1,4,5,6,9のいずれかであるから、y^2+2の一の位の数字は1,2,3,6,7,8のいずれかになる。

シオ「なんで”y^2+2の一の位の数字は1,2,3,6,7,8のいずれかになる”か言える?」(笑顔[開眼])

シキネ「なんでって……2足したからでしょ?」

シオ「そんなルールあったっけ?」(苦笑)

シキネ「え……ルールも何も2足したら2増えるでしょ?」

シオ「うん、数学の場合はその感覚でいいと思うよ。2を足したら2増えるのが当り前、これがルールなんだよ。みんな口に出して言わないけどね」(苦笑)

シキネ「……まだよくわからない」

シオ「例えば、2足したのに1しか増えなかったり3増えたりしたらルール違反って感じがしない?」(きょとん)

シキネ「うーん……」

シオ「それじゃ……このことについてはあとで話すよ」(苦笑)

シキネ「OK……じゃあ、もう一つの質問。(2)の③が当たり前じゃありませんので証明して下さい」

シオ「自分でやってみて下さい」(笑顔[閉眼])

シキネ「ぴゃー」

――数学以外の証明っぽいことの例

(1)[予想の提起]
 Sくんは犯罪者である。(……と思う、だったらいいな)

(2)[前提条件の整理]
 ①公園で赤いランドセルが盗まれた。(事実)
 ②Sくんは事件が起きたときに公園にいた。(事実)
 ③Sくんはいわゆるロリコンだった。(事実)
 ④Sくんは明らかに何かを持っているが、それを後ろに隠している。(事実)
 (既にわかっていること)

(3)[ルールに従った推論と証明]
 ①より、赤いランドセルを盗んだ者が少なくとも1人いることがわかる。
 ②よりSくんは赤いランドセルを盗むことが可能である。
 ③よりSくんは赤いランドセルを盗む必要性を持つ。
 ④よりSくんが持っている物は何か隠さなければいけない物である。
 これらより、赤いランドセルを盗んだ者はSくんである。
 よって、Sくんは犯罪者である。
 (導けた)

(4)[検証]←new!
 検察官のシオは(3)の推論をもとにSくんに確認をとった。

シオ「盗んじゃったの?」(苦笑)

S「ちちちちちちちちちちちちちちち違うよおおおお!!!! 違うんだよお!!!?」

シオ「盗んだんでしょ?」(苦笑)

S「盗みました。ごめんなさい」

 検証の結果(3)で行われた推論が現実に即していることが実証された。
(推論の確からしさの実証)

シオ「こんな感じ」(笑顔[閉眼])

シキネ「ロリコンが犯罪者だなんておかしいよ!!!!!!!!」

シオ「例え話だから!」(苦笑)

シキネ「見守っているだけでいいんだよ! 手は出さないんだよ!!」

シオ「わかったよ!」(苦笑)

シオ「とにかくね、現実の物事を証明したかったら(4)のような検証が必要なんだよ」(デフォ)

シキネ「たしかになんか増えていたね、でも、なんで?」

シオ「数学や論理学は現実を記述するのに使われる言語ではあるけど、現実そのものとは異なるからだよ」(デフォ)

シキネ「……さっぱりわかりません」

シオ「どんなに理屈をこねても現実と違っていたら意味がないってこと」(苦笑)

シキネ「あれか……あの……騎乗位」

シオ「……机上の空論……かな」(苦笑)

シキネ「……」

シオ「……」(悲しみ)


――今日は帰りに練炭を買って帰ろう。


シオ「何か質問ある?」(苦笑)

シキネ「えっと……例えば、俺……じゃなくてSくんが持っていたのは実は盗まれたものとは別のランドセルで、真犯人が別にいた、ってことはないの?」

シオ「あると思うよ」(デフォ)

シキネ「じゃあ、もしそうだったら(3)の推論は成り立たないの?」

シオ「いや、成り立つよ」(デフォ)

シキネ「……どっちにしろ俺……Sくんは犯罪者だと……」

シオ「違う違う、卑屈にならないで」(苦笑)

シオ「(3)は(2)の前提条件のもとでは正しい推論なんだよ」(デフォ)

シキネ「あ、なるほど」

シオ「例えば④の条件を”④Sくんは何ももっていなかった。”に変えて”⑤Sくんはプリキュアが大好きで、彼女達のように心の優しい、正義感の強い人間を目指していた。”っていう条件を加えたら推論の結果も変わってくると思うよ」(笑顔[閉眼])

シキネ「プリキュアを見ていると優しい気持ちになれるよね、犯罪なんかしないよね」

シオ「それで、さっき言っていたルールの補足をしたいんだけど、シキネくんは結論の部分の”赤いランドセルを盗んだ者はSくんである。よって、Sくんは犯罪者である。”の部分に違和感がなかった?」(デフォ)

シキネ「違和感かあ……うーん……」

シオ「もしかしたら当たり前過ぎてわからないかもしれないけど、ここには”物を盗んだら犯罪になる”っていうルールが隠れているんだよ」(デフォ)

シキネ「え、そういうこと?」

シオ「もし、落ちている物を取っても犯罪にならない国だったらこの推論は成り立たない。なぜならルールが違うから」(デフォ)

シオ「他にも、”現場にいた者が容疑者”とか”ロリコンは赤いランドセルを盗む”とかいろいろなルールが隠れているよ」(苦笑)

シキネ「おかしいよ! 盗まないよ! 偏見だよ!」

シオ「うん、そうだね。日常で選ばれているルールっていうのはみんなに妥当だと信じられている偏見、つまり”普遍的な偏見”なのかもね」(苦笑)

シキネ「そうなの?」

シオ「世の中が素敵な紳士さんで溢れたらもっといい偏見になるかもね」(笑顔[閉眼])

 普遍的な偏見か……確かに言われてみれば”物を盗んだら犯罪になる”っていうのだって偏見なのかもしれない。だって、欲しい物を手に入れる自由は誰にでもあるはずだ。もしかしたら神様に聞いてみると「もっとじゃんじゃん盗めよwww」とか返ってくるかもしれないよね。……だけど、きっとみんな盗まれたら嫌だからこのルールが作られたのだろう。そしてみんなこのルールの選択が「妥当」だと思っているから俺も誰も特に疑問も持たずに従っているのだろう。

シキネ「俺も……盗もうかな、赤いランドセル」

 体言止め。

シオ「社会の中で生きているんだからルールを破るのはやめよ……? 損するよ」(苦笑)

 その通りですね。俺は破るならもっと別のものを破りたいです、膜とか。

シオ「はい、私からは以上です」(笑顔[閉眼])

シキネ「よし、いっちょやってみるよ」

 こうして俺は彩里さんのアドバイスを得て、一限のあいだ授業も聞かずに証明を組み立てたのだった。


――俺の予想:スウは友達が少ない。の証明

(1)[予想の提起]
 スウは友達が少ない(……と思う、だったらいいな)

(2)[前提条件の整理]
 ①スウはいつも彩里さんの席にやってくる。(事実)
 ②スウは勉強会以外の友達と一緒にいない。(事実)
 ③スウはあまり積極的な性格ではない。(事実)
 ④スウは数学の話をしているとき以外楽しくなさそうに見える。(事実)
 ⑤普通の人は数学の話で盛り上がらない。(常識)
 ⑥会話がはずまないと友達にはなれない。(常識)
 (既にわかっていること)

(3)[ルールに従った推論と証明]
 ①よりスウは自分のクラスに話し相手がいないことがわかる。
 ②よりスウは勉強会の友達を除いて、クラスの外でも友達がいないことがわかる。
 ④、⑤より普通の人はスウとの会話がはずまないことがわかる。このことと⑥、③よりスウはこれまでもこれからもうまく友達を作ることができないことがわかる。
 これらより、スウは学校に勉強会以外の友達がいなく、この状況がこれからも継続していくことがわかる。
 よって、スウは友達が少ない。
 (導けた)

シキネ「できた……」

 俺にも証明ができた。なんだこれ、嬉しい。そして面白い。これで合っているのかわからないし、①のあたりのルールとかだいぶ偏見が混じっている気がするけど……。あと、これだと”スウは友達が少ないin学校”って感じになっちゃうのかな……。まあでも、こんなものなんじゃないのかな!?

――
廊下
――

――さて、それでは仕上げをしよう。

――
教室
――

(4)検証

シキネ「ねえねえ、スウって友達が少ない?」

スウ「え……?」(きょとん)

シキネ「ねえねえ、少ないでしょ? 少ないよね? ねえねえ」

スウ「……まあ、多くはないと思うけど」(うしろめたい)

シキネ「少ない? 少ないのかそうでないのか応えて」

スウ「……なんで」(嫌そう)

シキネ「知りたいんだよ」

スウ「……少ない……と思うけど」(嫌そう)

シキネ「やった!!」

スウ「……は?」(嫌そう)

シキネ「やっぱりスウは友達が少ないんだね!」

スウ「なんなだよもう! 帰れよバカ!」(もー)

シキネ「俺はスウの友達だよ!」

スウ「うるさいよバカ!」(もー[涙])

 俺とスウの友情物語はまた別の話。

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私は女優になりたいの 第1話&第2話&1第3話&PV

Posted by chloro2236 on 12.2012 私は女優になりたいの 0 comments 0 trackback
今日友人にこう言われました。


「なんかブログに動画上げてたけど、あれ文字小さくて読めなくね?」



……たしかに!!!


というわけで素直にニコニコ動画へのリンクを貼ることにしました。

第1話

http://www.nicovideo.jp/watch/sm19518589

第2話

http://www.nicovideo.jp/watch/sm19518878

第3話

http://www.nicovideo.jp/watch/sm19564834

PV
ニコニコ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19565511

You Tube
http://www.youtube.com/watch?v=SwnxdQO1f_E&feature=plcp

あかほん! 第14話「俺の予想はたぶん正しい」

Posted by chloro2236 on 11.2012 あかほん! 0 comments 0 trackback
――5月7日(木)
――
教室
――

――俺の予想はたぶん正しい。

スウ「おはよー」(笑顔)

シオ「おはよー」(笑顔[開眼])

スウ「昨日のテレビ見たー?」(デフォ)

シオ「うんうん、見た見たー」(笑顔[閉眼])

 今朝も俺の隣の席でぷるるん女子トークが愉快に始まった。

スウ「NHKスペシャル」(デフォ)

シオ「リーマン予想、天才達150年の闘い」(笑顔[閉眼])

スウ「そうそう、面白かったー!」(笑顔)

 ぷるるん女子トークじゃなかった、ハゲタカ理系トークだった。

スウ「ああいう番組ってさ、あんまりやらないから楽しかったなあ」(笑顔)

シオ「スウちゃん的に内容はどうだったの?」(笑顔[開眼])

スウ「もっと勉強したくなったよ、まだまだわからないことだらけだ」(苦笑)

 スウにもわからないことがあるのか。え、わからないことだらけなの。

――じゃあ俺何なの?

シオ「あの、和が(π^2)/6になる数列がすごいと思った」(笑顔[開眼])

スウ「あれね、バーゼル問題って言って、オイラーさんが収束値を見つけたんだよ」(デフォ)

シオ「オイラーの公式の人だよね?」(きょとん)

スウ「そうそう」(笑顔)

スウ「ユークリッドさんから始まってオイラーさん、ガウスさん」(デフォ)

スウ「リーマンさんより後の時代の人はまだちょっと馴染みがなかったかな」(苦笑)

シオ「いろんな数学者がいたね」(笑顔[閉眼])

スウ「うん」(笑顔)

シオ「スウちゃんも将来は数学者になるんでしょう?」(笑顔[閉眼])

スウ「え、いや……そんなのまだわかんないよ!?」(焦り)

シオ「そうなの?」(きょとん)

スウ「うん……」(苦笑)

スウ「まだ自分にどれくらいの実力があるのか、どのくらい数学のことが好きなのか、いつまで好きでいられるのか、全然わかんない」(苦笑)

スウ「だから大学に行ってみて……試したい……」(真面目)

シオ「うふふ、いいね、応援するよ」(笑顔[開眼])

スウ「あはは、私もエミー・ネーターさんみたいになれたらいいんだけどね」(苦笑)

 ターミ・ネーターって言いたいけど我慢しよう。

シオ「数学者?」(きょとん)

スウ「うん、”女性”数学者」(デフォ)

シオ「女の人はやっぱり少ないの?」(きょとん)

スウ「やっぱね、あんまりいないみたい」(苦笑)

シオ「まあ……今でも理系分野って少ないもんね」(苦笑)

スウ「そこをいくとやっぱりシオのお母さんってすごいなあ。ばりばりと今でも一線で活躍しているんでしょう?」(うー)

シオ「……うん、そうだよ」(笑顔[閉眼])

スウ「すごいなあ」(うー)

シオ「……心から尊敬している」(儚げ)

……女子トークに戻ったかもしれないけれど……いや、女子トークじゃないな、これ。理系トークの範疇だ。
 しばらく二人の楽しそうでよくわからない話は続いた。

スウ「じゃあそろそろ教室戻るね」(笑顔)

シオ「またあとで」(笑顔[閉眼])

 談笑が終わるとスウは自分の教室へ戻って行った。

――俺の予想はたぶん正しい。
――そして俺はこの予想を証明したい。

 ゆるりと席を立つ。

シオ「……」(笑顔[閉眼])

 彩里さんがなんかこっちを見ている。

シキネ「今から人間観察に行くんだ」

シオ「……聞いてないよ?」(笑顔[閉眼])

――
廊下
――

 とにかく俺は教室を出た。目指すのは隣のクラス。園崎さんがまだ教室に来ていなければいいのだが……。

――
教室
――

 目立たないようにそーっと教室の中をのぞいてみた。お、まだ園崎さんは登校して来ていないようだ。

スウ「……」(デフォ)

スウ「……」(デフォ)

スウ「……」(デフォ)



――俺の予想:スウは友達が少ない。
――俺の予想はたぶん正しい。



スウ「……」(伏目)

 お、スウが机から何かを取り出した。

スウ「……」(デフォ)

 本だ。なんか、ハードカバーっぽい本だ。

スウ「……」(うー)

――パタン

スウ「……」(伏目)

 あ、結局閉じちゃった。「どうせもうそんなに時間ないしやっぱりやめよう」って感じかな。

スウ「……」(デフォ)

 今度はケータイを取り出した。メールチェックかな……メールは……?

スウ「……」(伏目)

――パタン

 着ていませんでした。

スウ「……」(つまらなそう)

スウ「……」(きょとん)

 あ、やばい。こっちに気づいたかな。そろそろ戻ろう。

――
廊下
――

エーコ「シキネくん、何してんの?」(きょとん)

シキネ「マルフォイ!?」

エーコ「うわあ、そんなに驚かないでよ」(驚き)

 やばい、見つかった。なんとか切り抜けないと!

シキネ「Oh yeah...I’m NINJA」

エーコ「……?」(きょとん)

シキネ「I’m fine」

エーコ「……うん、日本語でいいよ」(きょとん)

シキネ「じゃあ、またあとで」

 抜き足差し足忍び足でその場を凌いだ。

――
教室
――

シキネ「ふう……危なかった……」

シオ「よくわからないけど、今も十分危ないよ」(苦笑)

 とにかく、俺は俺の予想が正しいことを証明したい。さっき見た感じだと、予想通りスウは友達が少なそうに見えた。

――でも、証明ってどうやるんだろう?

 なんとなくではあるが、さっきのスウの様子を見ただけでは早計というか、俺の予想に十分な信憑性を持たせることはできないような気がした。

シキネ「これは……難問だ……」

シオ「どうしたの?」(きょとん)

シキネ「あのさ、ある予想をたてて、それが正しいことを証明したいときってどうすればいいのかなって考えていたんだ」

シオ「……?」(きょとん)

シオ「保健室……行こうか……?」(心配)

シキネ「すごいよ彩里さん、その気配り。一を聞いて十を知る。だけど今回はそれが仇になっているよ、彩里さん」

シオ「あは。へー、シキネくんもそんなこと考えるんだね」(笑顔[閉眼])

 彩里さんはきっと俺のことをだいぶしょうもない人間だと思っているのだろう。少し寂しくなったが、真っ当な評価だとも思えて、さらに悲しくなった。

シキネ「証明って数学の証明問題みたいな方法以外で何かやり方はあるの?」

 彩里さんは少し考える。

シオ「うーん、シキネくんが何を聞きたいのかはよくわからないけれど、論証の方法は大体同じなんじゃないかな」(ふーん)

シオ「どちらかと言えば論証したい対象によって論理の詰め方が変わってくるような気がする」(デフォ)

 ええと、いまいちよくわからない。

シオ「例えば……数学の定理の証明と物理法則の証明……というか検証はちょっと性質が違うと思う」(ふーん)

シオ「どんな予想を証明したいの?」(きょとん)

シキネ「ええと……」

――俺の予想:スウは友達が少ない。

シオ「……?」(きょとん)

シオ「くすくす、えー、なにそれ……おかしいよー」(苦笑)

シキネ「てへへ」

シオ「自明じゃん」(苦笑)

シキネ「えー」

……え、自明なの?

シオ「ジョークだよ」(笑顔[閉眼])

シキネ「なんだ、ジョークかあ」

シオ「うん」(笑顔[閉眼])

……ジョークに聞こえない。やっぱり、なんかこの人の笑顔は怖いや。

シオ「じゃあ、シキネくんはどうしてそんなことを予想したの? ほら、何も理由がないのにそんな予想を立てるのは変だよね?」(笑顔[開眼])

シキネ「ええと、そうだな……」

 少し考えを整理してみる。

シキネ「理由の一つ目は、いっつも彩里さんの席にやってくること。二つ目はスウが勉強会以外の友達と一緒にいるところを見たことがないこと。三つ目はスウがあまり積極的な性格ではないこと。こんな感じかな」

シオ「……くすくす」(苦笑)

シキネ「あと、四つ目はスウが数学の話をしているとき以外は楽しくなさそうなこと」

シオ「……くすくす」(苦笑)

シキネ「彩里さん、すごく笑っているね」

シオ「……だっておかしいんだもん」(苦笑)

シキネ「……そんなに?」

シオ「だってすごく的確だよ」(苦笑)

……スウよ、君の親友は君のいないところで君のことをくすくすと笑っているようだよ。

シオ「でもあんまりそんなこと言っちゃダメだよ、スウちゃん本人がいないところで勝手にこんな話をするのは不公平だから」(苦笑)

……スウよ、君の親友はやっぱりなんだかんだで君のことを思いやっているようだね。

シオ「まあいいや、とにかく、面白そうだから実際に調べてみよっか」(笑顔[閉眼])

……スウよ、でも結局調べるらしいよ。

――まあ、言い出しっぺは俺なんだから何も言えないか……。

シキネ「じゃあ、いろいろ教えてね」

シオ「まかせて」(きゃは)

 彩里さんは今回も元気いっぱい、とても楽しそうだった。
 そういうわけで、「チキチキ、スウの知己は何人いるの!?」企画が執行されるのはまた別の話。

IMG_20121211_220108.jpg

私は女優になりたいの 第1話&第2話

Posted by chloro2236 on 06.2012 私は女優になりたいの 0 comments 0 trackback
私は女優になりたいの
のゲーム本編、1、2話の動画をコミケ83(三日目東V-22b)での販売に先立ってニコニコ動画にて公開しました!
どうぞお楽しみ下さい!!



第1話



第2話

【宣伝】私は女優になりたいの【いよいよ公開します】

Posted by chloro2236 on 06.2012 私は女優になりたいの 0 comments 0 trackback


たぶん今夜22時頃にノベルゲーム
私は女優になりたいの
のゲーム本編、1、2話の動画をコミケ83(三日目東V-22b)での販売に先立ってニコニコ動画にて公開します!
いよいよ
ついに
やっと公開できます。

[ゲームタイトル]
私は女優になりたいの

[スタイル]
ノベルゲーム

[ジャンル]
カオス

[スタッフ]

企画・脚本   色音

原画      ちひろ
        あおむし

声の出演

アカネ     松永恵理
白石ワタル   川久保慶樹
エスカルゴ斉藤 愛々
主役タロウ   赤森翼
斉藤母     中村桐乃
伊吹マコト   龍成
神保ノリユキ
監督      井部正樹


[それでは今夜どうぞお楽しみください]

あかほん! 第13話「わかったという感覚」

Posted by chloro2236 on 04.2012 あかほん! 0 comments 0 trackback
――4月20日(月)
――
図書室
――

スウ「これは違っ! シキネが微分がわからないっていうから指を点にみたてて……」(慌て+紅潮)

シキネ「そうそう! 俺もいきなりでびっくりしてたわけで……正直なぜ指を点にみたてたのかは理解できなくて……」

スウ「不利になるようなこと言うな!」(カーッ+紅潮)

 スウのローキックが決まる。

シキネ「もりぶてんっ」

スウ「まあ、つまり二人は仲良しなんでしょ?」(にやにや)

 コッコさんがにやにやしながら言う。

スウ「だから……そういうのじゃ……!」(うーん+紅潮+ぴょこ)

 とスウが言いかけたところでコッコさんは手をかざして止めた。

コッコ「仲良しが一番よ……」(デフォ)

コッコ「仲良しが一番……」(儚げ)

 コッコさんの声のトーンが急に下がった。意味ありげに同じことを繰り返し言ったコッコさんの表情はどこか憂いを帯びていた。

――どこか自分を嘲るような。

コッコ「それよりも、私にも微分の話教えてくれないかしら? 苦手なのよ」(苦笑)

 スウは嫌そうな顔をする。

スウ「えー、それよりもコッコさんの古典が聞きたいよう」(苦笑)

コッコ「それじゃあ、さっき仲良く指をくっつけていた話をまず組長のあの子に伝えて……」(にやにや)

※組長=彩里さん

スウ「はいあの……わかりましたから、教えますから」(ぐったり涙)

 スウはまたさっきと同じ話を始めた。それにしても興味深い話だった。スウのよく言う「数学は面白い」という言葉が少しわかった。中学のとき、因数分解に感動したときのような、俺を理系に進ませたそういう面白さだった。

 そんなことを考えているとコッコさんの声が聞こえてきた。

コッコ「ごめんなさい、意味わかんないわ」(デフォ)

スウ「え?」(きょとん)

 スウ選手、動揺を隠しきれない!

コッコ「あの、なんというか、言わんとしていることはわかるのよ、でもなんか数学じゃなくない?  というか、計算だけできたらいいんじゃないかしら?」(苦笑)

スウ「えっと……だから、計算することと数学することはちょっと違って……」(困惑)

 さあ、困った困った。

コッコ「そんなこと考える必要あるのかしら?」(きょとん)

スウ「だからこういうことを数学的なものの見方で……」(うーん)

コッコ「やっぱり、わかんない」(苦笑)

スウ「数学というのは……」(うーん)

――そして議論の末、
――「とりあえず計算ができたら受験に受かる」
――という結論で落ち着いた。

コッコ「ま、計算もできないのだけれどね、私」(てへぺろ)

スウ「うー、じゃあ古典教えてよ……」(ぐったり涙)

 スウ涙目。

コッコ「うん、いいわよ。ちなみにシキネにはどこから教えたらいいのかしら?」(デフォ)

シキネ「え……?」

――あれ?

シキネ「ああ、一番最初からで」

コッコ「ん、いま何か考えていたの?」(きょとん)

シキネ「うん、まあね……」

『コッコさんに呼び捨てられた』なんてこと考えていた。まだ初めて会ってからほとんど経っていなかったから驚いた。でも、そう考えたらスウなんて最初から呼び捨てだしな、俺も呼び捨てだし、あんまり気にすることでもないのかな。

コッコ「まあ、いいわ、それじゃあ文法から始めましょうか。えっと、じゃあこの文を……」(デフォ)

井部「図書室閉めますよー」(笑顔)

コッコ「……」(デフォ)

スウ「……」(笑顔)

 その声とともに、俺たちは沈黙した。沈黙を破ったのはコッコさん。

コッコ「じゃあ……そういうことみたいだから……」(伏目)

スウ「うん」(ぐったり涙)

 スウは凹んでいた。なんか頭からプシューみたいな感じだった。

 それでもスウは諦めきれなかったらしく「教室に行こう」と言い出した。俺とコッコさんもついて行く。

――
教室
――

スウ「教室だったら、まだ大丈夫だから、きっと」(苦笑)

シキネ「ごめん、どっちにしろ俺は電車だから遅くともあと10分したら学校を出なくちゃいけないよ」

コッコ「おひらきね、残念だけど」(伏目)

 スウは凹んでいた。やっぱ頭からプシューみたいな感じだった。

スウ「うう、わかったよ、もういいよう」(ぐったり涙)

コッコ「ごめんなさいね。また今度にしましょう」(苦笑)

 ところでさっきから少し気になっていたことがある。

シキネ「スウ、そんなに楽しみにしてたの?」

スウ「あ、うん、だってあの噂のコッコさんだよ?」(デフォ)

シキネ「そんなにすごいの?」

スウ「きっとすごいんでしょ? だから楽しみだったんだけど……」(きょとん)

コッコ「もう、やめて。そんな噂、私をからかっているだけよ。教えるのは慣れているけど過度な期待はしないでほしいわね」(苦笑)

スウ「でも、噂になるくらいだから実力があるんだよ」(微笑)

コッコ「そんなの、他人より少し長く生きているだけよ」(儚げ)

シキネ「同い年じゃん」

 コッコさんには少し期待してみることにしよう。

 ここでもう一つ気になっていたことを俺は聞いてみた。

シキネ「そういえばさあ。コッコさんの本名って何ていうの?」

コッコ「……」(伏目[横])

スウ「私も知りたいな、教えてよ」(デフォ)

 コッコさんはノートに何やら書きだした。

コッコ「これが本名よ」(伏目)

 渡されたノートにはこう書いてあった。

――[国羽雉子]――

コッコ「読める?」(にやにや)

 よめません。

スウ「ええと、こくうすいこ? 違うかな」(デフォ)

コッコ「うふふ……」(にやにや)

シキネ「違うの?」

コッコ「これでね、きじって読むのよ。『こくうきじ』。これが私の本名。」(伏目)

シキネ「雉子っていうんだ! 確かにコッコさんキジっぽいもんね」

コッコ「それどういう意味よ」(苦笑)

 楽しい会話は続いた。だけど宴もたけなわに電車の時間は近づいていた。

シキネ「それじゃあ、そろそろ帰らなくちゃいけないから」

スウ「私もそろそろ帰ろうかな。コッコさんはどうする?」(デフォ)

コッコ「私は……もう少し残っていくわ」(デフォ)

シキネ「そっか、じゃあね」

スウ「また明日」(笑顔)

――
帰り道
――

 結局、スウと二人で帰ることになった。
……ちょ、待った、二人きりかよ!?
 二人きりだと何か改まってしまう。変な緊張感が二人を包んだ。何かがおかしい。でもきっとおかしかったのは今までの二人の距離感の方なのだろう。出会ったばかりの割に打ち解け過ぎていたのだ。普通だったらこのくらいの、友達とそれ以下をさまようような距離感で接するはずなんだ。

 だから、まあ。
 無言が続くわけだ……。

 耐えかねた俺は切り出す。

シキネ「スウは電車じゃないんでしょ? このへんに住んでいるの?」

スウ「……」(きょとん)

スウ「うん、そうだよ。シキネは電車でどのへんから通っているの?」(微笑)

シキネ「俺はね……」

 こんな感じで会話は滑りだした。微分の話をするときはあんなに饒舌だったスウも気まずいせいか、口があまり回っていないようだった。

スウ「じゃあ、私こっちだから、じゃあね……また」(デフォ)

シキネ「じゃあ」

 手を振って別れた。

――
電車
――

 今日は電車で座ることができた。チカちゃんと俺がチカンにあった電車だ。電車の中で今日のことを思い出していた。
 今日のスウの話で数学に少し興味がわいた。中学校の頃のようなワクワクした気持ちだ。帰ったらとりあえず数学をの勉強をしよう。
 
――「わかった」というあの感覚。

 絶対に忘れたくない。できればまた味わいたい。

 今日はスウといる時間が長かった気がする。とくに帰り道、スウと二人きりになって何か変な気分になった。何か、ふわふわした、そんな気分になった。
 スウもそうだけど、まだ出会って本当に間もないのにみんなとはよく打ち解けたものだ。

 コッコさんも……。

シキネ「コッコさん……」

シキネ「本名を聞かれたとき、どうして少し気まずそうな顔をしたんだろう?」

 考えてもわかるはずもなく、俺はVitaを取り出したのだった。


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